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麻琴には、話して大丈夫な気がした。
本当の友達になれると思えた。
~放課後~
「バイバイ亜美」
「バイバイ麻琴」
私は教室で雄太を待った。
1人1人と居なくなる教室に、遂には1人になった。
空もオレンジ色になっていく。
「ごめん。担任に呼ばれてて」
「やっと来た。」
「ごめんな。」
「別に…」
私は教室を出た。
「待てって。」
雄太は手を繋いできたけど、払った。
「調子に乗んないで。」
「どんなに嫌われても諦めないけどな。」
今になって、何で雄太の言うことを聞いたのか、自分に腹が立った。
「次からは待たないから。」
「ああ。ごめんな。」
「そんなに謝んなくていいよ」
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