#きっかけ#

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「ブー。分かったよ。」 「まったく。」 学校の門で麻琴と会った。 「亜美ーおはよ…ってごめん。KYだ…」 麻琴は雄太を見て言った。 「だから違うよ。大丈夫だから。一緒に教室まで行こ。」 「…うん。佐藤くんおはよ。」 「…………。」 「雄太?」 「俺…亜美以外の女、嫌いなんだ。女って怖いから…」 「佐藤くん…まだ背負ってんだ。里美の事。」 「は?お前誰だよ…なんで里美の事…」 「私、藤堂麻琴。里美の親友だった。」 「藤堂…麻琴」 「ねえ?里美って誰?」 「俺の元カノ。」 「佐藤くん…」 「ごめん。いつかちゃんと話すから。」 「…うん。」 「じゃあな。」 気がつけば教室の前だった。 「雄太…大丈夫かな。苦しそうな顔してた。」 「大丈夫だよ。佐藤くん、話してくれるまで待とう。私も、本当の事知らないから…知りたい」
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