世界の中心で

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「何してんだ、チビ」 昼休み。 日直の仕事で先生の荷物を運んでいたら、失礼な言葉と共に頭に衝撃がはしった。 途端に腕に抱えた大量のノートやらを落としそうになって慌ててバランスを整える。 なんとか振り向いてみれば、いたのは同じクラスの桂木(カツラギ)だった。 「なっ…!うっさいわよ、桂木!!小さくなんてないもん!!」 「いや、小せぇだろ」 「小さくない!!これが標準なの!アンタがでかいだけでしょ!」 「何センチだ?」 「………150」 「…………チビ」 笑いを堪えた顔で言うんじゃねぇよッ!! 笑うなら笑えよッ!!
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