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「お、おいキョウカ?一体何してりゃ!?」
今度はジーンズが直弥の顔面を再び襲った。
更に靴下、セーターの下に着ていただろうインナー、ついでに形の良い胸を覆い隠していたはずの最後の防壁までもが直弥の身体の上に積み重なっていく。
そのどれもがほのかな温もりを持っており、どうにも生々しい。
なんて余裕のある心境でいられるはずもなく、直弥はもう満足に前を直視出来なくなっていた。
「いきなり何脱ぎ出してんだ!?」
「ナオヤがこんなつまらん者達を見るからだ!妻として負けていられるかあぁ!!」
瞼を閉じ、両手で押さえて視界を閉ざしている直弥には、足音でキョウカが自分の前に立っているだろうことがわかっていた。
そして今度は何をしようとしているのかも。
「も、もしもし?キョウカさん?」
「ふふふ、耳が真っ赤だぞナオヤ」
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