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耳元で囁くキョウカの声、そして次に直弥の鼓膜を揺らしたのは軽い衣擦れの音。
キョウカが着ていたのはもはや最後の一枚、それが取り払われたということは……。
「こら!いつまでも目を閉じていないでこっちを見んか!!」
「ば……や、やめ、やめてぇ!」
無理矢理こじ開けられる直弥の双眸がとらえたのは、シミ一つないキョウカの白い肌。
――ていうか素っ裸である。
隠すべき場所はいつの間にか点けた部屋の明かりによって、はっきりとさらけ出されている。
「さあ言え!!どのポーズが好みだ?直弥の好きな格好を嫌というほど見せ付けてくれる!!」
「見られない!!流石に見られないから!!」
視線を定めることが出来ない直弥は必死で見ないようにと努めるも、そこはやはりチラ見してしまうのが男の性か。
だが、それによってある事に気付く。
「キョウカ、お前も顔が真っ赤だろ!」
当たり前と言うべきか、いかにキョウカといえどこれは恥ずかしいらしい。
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