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茨木童子――遥か昔、平安の時まで遡ることで彼の者の名前を見ることが出来る。
日本三大悪妖怪と謳われる最強の一角、酒呑童子の右腕として暗躍した彼女は伝記の中で度々登場する。
物語では、人と人外の抗争は人の勝利で終わっているが、酒呑童子と茨木童子の娘たるキョウカがいることから、打ち破ることはかなわなかったのだろう。
今もなおこの世に息づく茨木童子は、東日本の妖怪達を治めながら静かに暮らしている。
だからと言って、その力が失われる訳もなく、酒呑童子が没した今では日本最強の鬼といって差し支えないだろう。
何が言いたいかと言えば、つまるところ、キョウカはどうあっても抗えないのだ。
立場的にも、力的にも適わない数少ない相手、それが母親の茨木童子という存在である。
もちろん潜在能力という点においては、キョウカの右に出る者はほとんど皆無と言っても過言ではない。
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