思いつき

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    「ん?中入んないの?」   「なぁ・・・・・・・・・。 ここって生徒会室だよな?」   「そうだよ?当たり前でしょ。」       おまっ、なんで"生徒会室"に シャンデリアがあんだよっ!       ・・・・いやいや、百歩譲ってそこは まあ流石は金持ち学園、といった ところなのかもしれない・・・が、 これはいくらなんでも可笑しい。     なんで生徒会室に シャンデリアがあって、 個室っぽいドアが五つあって、 トイレとシャワー室(風呂かも) と天蓋付きベットがある部屋が 見えるんだよっ!!       つーか螺旋階段があるって事は 2階まであるってのかっ!? いくらなんでも可笑しいだろ! ここは生徒会室だぞっ!?       「・・・・恐るべし、金持ち。」     「なんか言った?」       俺と言う名の庶民の叫びに対して 天乘院は心から不思議そうだ。 金持ちの感覚はわからん。       「いや!なんも言ってねえよ!! つーか俺はそろそ「会長っ!!」       うげ、誰かいたのかよ。 つーか俺の発言の邪魔すんな。 そして早く帰らせろ。       そう思って振り向いた先には、       「関係ない人間は入れるなと 何回言わせる気ですか!?」       これまた俺の苦手そうな インテリ野郎がブチ切れていた。       さらっさらで真っ直ぐな髪の毛。   縁なしの判りやすい優等生眼鏡。   その眼鏡と長めな前髪の所為で 顔立ちはちょっとわかりにくいが 女みたいな美人顔。     会長も大概綺麗な顔してるが こいつもこいつで美人だな。 なんでこんな美形揃いなんだよ。       はーっ。 しかも俺ぜってぇこいつ苦手だ。 めちゃくちゃ理数系顔だもんな。 眼鏡がすげぇ似合ってるし。     面倒くせぇから逃げちまいたい と、この時わりと切実に思った。    
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