思いつき

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    目の前には、 眼鏡を直す呆れ顔の長髪美形。 なんだってこんな髪伸ばすんだ? ツヤツヤな黒髪が肩まであるから 一瞬女かと思っちまった。 肌も白くてやたらと綺麗だし。        「そこの貴方。残念ですが今回は お帰り下さい。会長は"お相手" 出来ませんので。」   「御堂?君の勝手な勘違いで 余計な口を挟まないでくれる?」   「会長の方こそこの生徒会室を 連れ込み宿か何かと勘違いをして いるのでは?愉しみたいのなら 相応の場所でお願いします。」     あの会長相手に なかなか強気じゃねえか。 人形みたいな顔でやるなぁ。 つーか・・・・・・連れ込み宿?       「彼はそういうんじゃないよ。」   「貴方は毎回そう言いますね。 いつまでも私が騙されてくれると 思わないことです。」   「苛々しないでよ。禿げるよ?」   「そう思うなら仕事して下さい。 私の仕事まで遅れるんですよ!」   「してるでしょ月末に。」   「それでは遅いんです! 今どき小学生でさえ夏休みの宿題 余裕を持って消化しています。 貴方は幾つなんですか?」   「だから禿げるよって。」       長髪美形が哀れになってきた。 あと意外にも例えは庶民的だな。     そんでもって 天乘院の素っておもしれぇ。 まぁずっとあんなにガチガチに してらんねぇよなぁ・・・・・。       あれ?何だか背筋に寒気が・・・・。 つーか俺はどのタイミングで 帰れば良いんだ?  
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