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「そこのあなたっ!
貴方も早く立ち去りなさい!」
腰に手を当て人を指差し
なんか傲慢な一言を言い放つ
長髪美形・・・・・シュールだな。
つーか何なんだこの展開。
「いい加減にしてよ。
なんで君の勝手な勘違いで
僕の客人が帰らされんのさ。」
「此処は生徒会執行部が
業務を行う"生徒会室"です。
貴方の私室ではありませんよ!」
「生徒会長の部屋でしょ?」
「ち・が・い・ま・す!」
「君はどうして
そんなにも頭が固いのさ?
もっと柔軟な思考をもって・・・」
「それは関係ありません!
話を逸らさないで下さいっ!!」
なんか夫婦漫才みたいだな。
そして俺はいつの間にやら
客人になっているらしい・・・・。
さっさと帰るつもりだったのに。
まー別に構いやしないが。
とゆーかこの掛け合いは
もしかして誰かが止めねぇと
延々と続いちまうのだろうか。
「だいたい貴方は生徒会長である
事に対しての自覚と責任感が
欠如しすぎて―――・・・・」
「あー御堂っつったか?
俺はコイツの荷物持ってやってた
だけだからよ。ンな目くじら
立てんなや。」
ぎゃあぎゃあ騒がしかった部屋が
急にシーンと静かになった。
「・・・・・・・・・・"コイツ"!?」
え、驚くとこそこなのか?
「だから言ったでしょ?
"彼は違うよ"って。」
「・・・・ええ。
私の誤解だったようですね。
どんなに頭の悪い不良(バカ)でも
天乘院にコイツは有り得ない。」
コイツらの判断基準がわからん。
天乘院は笑ってやがるし、
御堂?はなぜか神妙な顔してる。
金持ちってのはつくづく謎だ。
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