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玄関で靴を履きながら………
『じゃあお母さん。行ってくるから。』
扉を開けようとした時………
『幸?ちょっと待って?じゃあ今日(PM)5時位には帰ってきてね?お願いよ?』
栞が幸にごめんねと言わんばかりの顔で言った。
幸は振り向き………
『………わかった。早く帰るよ。行ってきます。』
そう言って出て行った。
『ごめん。遅くなって。』
『い~って、い~って。さ~!行こ?』
『………』
『幸?どうかした?』
『………えっ!?ううん。何でもない。行こ?今日は何処行く?』
幸は言って歩き出した。
美咲は幸がちょっとおかしかったけど追求はしなかった。
“お母さん、何だったんだろ?用事って………。まぁ~いっか。帰ったら聞こっと。”
幸は栞の言葉が気になってはいた。
『シーチ行こよ~。』
と、美咲が言った。シーチとは最近新しく出来たショッピングセンターの事だ。
『うん。行こ~行こ~!前行こうって言ってたもんね?』
幸が言って2人は向かった。
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