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氷雨「まったく……。
今日は旅立つ日なんだろ?」
颯の後ろに立っていたのは赤みかかった黒の短髪の男性だった。
厚みのある古びた本を手にしており、どうやらそれで颯の頭を殴ったようだった。
颯「そうですが何か?」
氷雨「出発が遅れたら阿呆みたいだから早く身支度しろって言ってんだよ。」
霙「氷雨さんの言う通りよ。村のみんなも待ってるんだから、阿呆になりたくなかったら早くするのよ。」
颯「二人して阿呆って言わないでくださいよ💦」
氷雨「ぁー分かった分かった。だから早くしろ阿呆。」
颯「ぁーはぃはぃー。」
霙「<はい>は一回!」
----ベシッ!
颯「ぁだっ!」
ぅー![★]
氷雨さんめぇぇぇ[★]
阿呆って言う人が阿呆ってのを知らないのかぁぁ[★]
ぁそうそう氷雨さんはねこんな口悪い人だけど、あたしに剣術や涙術を教えてくれた人なんだよ🎵
言わばあたしのししょーなんだ✨
ちなみに涙術(ルイジュツ)は涙(ルイ)っていう悲しみや憎しみが目に見えない物質化したものを源にする言わば魔法のことだょ🎵
ぇ?
霙さんと氷雨さんの関係?
うちから見たら恋人同士みたいだよ💓
二人は恋人同士とは思ってないのに意識してるって変だよねぇ……。
まぁいっか😃
よしっ身支度も出来たことだし行きますかっ🎵
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