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ですの「……そんなおっかない機能はついてないですの~」
孝弘「じゃあなにが書いてあるの?」
ですの「ひみつ……ですの」
なぜ、頬を赤らめる……。
何だかブルマー姿の女の子に質問している俺の方が変態っぽい気がしてきた。
孝弘「……ひょつとして君には一人のお兄さんと十一人の姉妹がいたりしないだろうな?」
でぃすの。
ですの「いないですの」
孝弘「……そうか」
ペースなんぞつかめそうになかった。
孝弘「はぁ……」
とりあえずため息、それから深呼吸をした。
さて。
冷静になって整理してみよう……。
1、御剣町と鏡町は伝統的に仲が悪かった。
2、しかし俺が生まれる前一度は和解が成立しまほろば市として合併を果たした。
そのはずだ。
しかし……。
3、対立の根は実は解消されておらず、結果、このような「境界線」が引かれる状況となった。
そういうことか?
孝弘「くだらねえ……。マジでくだらねぇなぁ、大人の世界って」
俺のいない間になに決めてんだよ。ひとこと俺に相談しろっての……。まぁ最近まで、まほろばのことなんてすっかり忘れていたんだけどな。
ですの「で」
ですの「あなたが行くのは、どっちですの?」
どっち?
この境界線ん挟んで西が御剣町で東が鏡町……。
俺はどちらの町に行くのかって?俺が引っ越した先の住所は……。
俺は――?
孝弘「お、俺は――」
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