干渉

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OLの女は、腹の刺し傷を押さえて蹲っていた。 「片瀬直海…」 少女の声が聞こえた。 「レ…レイン…」 直海は泣きながら、少女を見た。 「死にたくない…。ごめんなさい…言われた通りにしなくて…」 傷が痛い。 寧ろ、このまま死んでしまった方が楽な気もする。 でも、死ねない。 「助けて…文菜…独りになっちゃう」 両親はいない。 私が死んだら、妹は独りきり。 「片瀬直海…貴方は助かるよ」 少女は思いがけない事を言った。
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