カレン

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素直に座って待っていると、高校生くらいの少女が目の前にやって来た。 「あの…カレンさん?」 少女の問いに、香蓮は頷く。 「貴方、ココアさん?」 「はい。片瀬文菜って言います」 「私は高林香蓮」 「それで…何か?」 文菜が尋ねる。 「…あ~、ごめんなさい。実は衝動任せに来ちゃった。レインのこと、もっと聞かせて欲しかったんだけど…良く考えたら、こんな時にそんな用で訪ねるの、可笑しいよね」 「貴方は本当に信じてくれるてるんだね。ありがとう…」 「え。そんなの別に…お礼言われるような事じゃないし。ただの好奇心だし…」 香蓮は俯いた。
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