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赤いケープの少女と擦れ違う。 「…貴方は死ぬ」 少女が言った。 「え?」 その言葉に、思わず立ち止まった。 「貴方は死ぬ。この電車は殺戮の狂気を乗せている」 少女は無表情で言葉を紡ぐ。 「えっと…そういう冗談は止めた方が良いよ?お友達に嫌われちゃうよ?」 「この言葉は真実。誰も信じないけど…時が経てば証明される」 「証明されるって言われてもね…」 そうこうしている間に、電車は行ってしまった。 「あー…乗り損ねちゃったじゃない~」 柳は頭を抱える。
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