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17才の景子にとって、何かと口を挟む、母親の町子はうっとうしく、一緒にいるとイライラする存在であった。
このイライラは日に日に積もるばかりで、いつしか殺意へと変わっていった。
そんなある日、景子は決心した。「母・町子を殺す」と。
闇サイトで即効性の毒を購入し、誰にも見つからないように自分の部屋に隠し、夜を待った。
その日の深夜4時、景子は一人リビングにやって来た。
窓の外を見ると、雨が降っている。まるで私の寂しさや孤独を表すように...
深呼吸したあと、景子は辺りを見渡した。
どれに毒を塗ろうか?煙草...は吸わないし、コップ...もどれを使うか分からない。靴?衣服?ダメだ。やっぱり口に直接入る物じゃないと。
そんなとき、口紅が目に留まった。
これだ。景子は思った。景子は口紅の先端に分からないぐらいの量の毒を塗ったあと、床に就いた。
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