2・犯人は…

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ある家で殺人事件が起こった。 現場の部屋の窓・扉にはすべて鍵が掛けられていて、さらに通気口はおろか、扉と床の隙間さえないまさに完璧な密室だった… …もう少しだ… 取り調べを受けている容疑者を前に刑事はそう確信した。 自分では落ち着いているように見せようとしているつもりかもしれないが、顔は青ざめており、以前より声が少々高くなっている 刑事は言った 刑事「ネズミはおろか、蟻一匹すら入れない完璧な密室殺人…それがアナタが犯人である証拠なんですよ…」 容疑者の男はビクッと反応し、下を向いた 刑事「以前読んだ本を思い出したんですよ。…その時確信しました。アナタが犯人ってね。」 男は泣き出しそうな顔をした。太ももに押し当てられている手は丸く拳を作っているように見える。 刑事は椅子の隣に置いてある袋を机の上に置き言った 刑事「どら焼き。食うか?」 ドラえもんは涙を流しながら首を縦に振り言った ドラえもん「すいません…私が殺(や)りました…全く成長しないのび太を見ているとイライラして…いつの間にか…ビッグライトで殴り殺してしまいました…」
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