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「やめろよ。お前ら…」
そんなときに聞こえた
小さいころのあなたの声
あたしは顔を上げ、こすって赤くなった目をその声のほうに向けた
そこにはあたしより年上だろうと思われる男の子がいた。
サラッとした黒髪で、背の高い男の子。
先ほどからあたしの目のことを気味悪いだのと囲んでいた子たちの友達らしい。
「入れてあげれば?いつも一人でこの公園にきてるんだし」
あたしがいつも公園に来てたことを知ってるらしい。
みんなの輪に入れずひとりぼっちでいることも
「…名前は?」
『ぇ……?』
「お前の名前」
『ぇッ…、ぁ…💦み、美乃……』
「へぇ…。俺は理旡」
そうやって微笑んだあなたが、とても印象的だった。初めてあたしを受け入れてくれたひと。
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