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美『理旡お兄ちゃんっ!』
理「…………」
どうやら無視するみたいね
窓辺に腰掛け、黙々とゲームをやっているあの人に声をかける
窓を開けているせいか、あの人の少し長めの金髪が風にさらさらと揺れている
美『理旡お兄ちゃんっ!
学校でゲームは禁止って何回言ったらゎかるの?』
ゲーム機をとろうと伸ばしたあたしの手はお約束とでもいうかのようにすかされた。
理「っるせーな。
こんなつまらないとこで、これがやれずにいられるかっての…」
余裕の笑みを浮かべた理旡お兄ちゃんがそう言ってゲーム機から目を離さない。
うちの高校は公立なのに校則が厳しい。学年ごとに色を変えたネクタイは上まできっちりと締めなくちゃならないし、スカートを短く上げたり、ズボンを下げてはくなんてもってのほか。髪の色を変えるのも、アクセサリーをつけるのさえ許されない。
だからゲームもやっぱりダメなんだけど…
美『もぉー💦
没収ですっ!』
立ち上がった理旡お兄ちゃんにもう一度言ってみる。あたしがなんでここまで注意するのかというと、
美『生徒会役員として会長さんに言い付けるよぉ~!』
そう。
あたしは生徒会役員庶務だから。
理「ふーん…
あっそ……」
何言っても動じない理旡お兄ちゃん……💦
だったら無理矢理にでも取り上げるんだからぁ
美『ぼっしゅー…!』
そう言ってゲーム機に手を伸ばす
理「おっと……
取れるかチビ?」
ニヤリそう言ってゲーム機を高い位置に上げる
美『むぅ~……
そんなのぉー!』
取れるわけないじゃんっ!
それでもあたしはピョンピョン飛んでみる
それを余裕そうに見ている理旡お兄ちゃん……
そんなことをやっていると…
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