死神

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まあ俺は誰かっていうと、ただの転校生。 自覚はないけど、どうも「方向音痴」らしい。 基本的についている俺の特性はそれくらいで、あとは特に目立ったところはない。 だが、驚いた。 やってきたこの学校、窓際の一番後ろに座ったその女の子の特性は、「死神」だった。 隣の席の、特性「フレンドリー」の川本が、一番最初に教えてくれたこと。 「あいつは死神だ。近付くな」 その表情の真剣さは、俺にしばらくその話題を出させないのには十分だった。 だけど、やっぱり気になる。 だから、聞いた。 数日後、調べた名前「西沢由美」のことを。 そしたら、さらに強い警告をされた。 当然、怖い反面興味が深まる。
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