雨男と傘

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雨男と傘

とある雨の降ってる日 彼女の傘はなかなか開かない 開かない傘に彼女は悪戦苦闘 雨が降る中それでも彼女は歩いてて 俺が追いついて 開けてと俺に頼んでくる とりあえず俺は自分の傘を彼女にささせて ほんとは相合い傘のお誘いして一緒に登校したいけど そんなことできない カレカノの仲じゃないし 彼女はそんなに軽くない…はず あっさり傘を直す俺 ありがとうの言葉と笑顔 思わず俺がありがとうと言ってしまいそうになったよ 相合い傘は出来ずとも 二人並んで お互い溜まってた言葉を交わして あっという間に学校で 昇降口が違うからお互い校門でお別れ 雨の日は悪くない できることなら彼女の傘が開きづらいままであってほしい 壊れてほしいとは言わないけどさ 相合い傘はできるけどね でも それで終わりだから ずっと恋してることにするよ
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