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彼の手を振りほどき、亜希ちゃんに駆け寄ろうとした。
彼は私の両肩を掴んでそれを制止し、亜希ちゃんに向けて怒声を浴びせた。
「話が違うじゃないか!!」
「わかってる!あと少しだけ!!」
そう言った亜希ちゃんは、柵まで駆けて行き、叫んだ。
「亜希にとってこの恋は命懸けだった!島本さんの為なら何でも出来る!!島本さんがゆりを想って亜希の事を邪魔だと言うなら亜希はこの世から消える!!」
柵に足をかけてよじ登りだした亜希ちゃんを止めようと彼の手を振り払った。
けれど彼の力には勝てず、また肩を掴まれた。
「亜希ちゃん何してるの!やめて、お願い!!」
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