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亜希ちゃんが彼に全身全霊で放った言葉に、私の心は疼いた。
最後まで、怒ったり冷静になったりで感情の起伏を隠すことなく私にぶつけてきた亜希ちゃん。
そう、人はみんな一遍に幸せにはなれない。
感情を持ち、関わり合って生きている以上、仕方がない。
亜希ちゃんの正体は、普通の人間だった。
どこにでもいるような、自分の感情に振り回されやすい、普通の女性。
抑えきれない程の感情を味わったのが人より少し遅かったから、戸惑ったのかもしれない。
そして、二人の友情の真実は謎のまま。
亜希ちゃんが私を初めから嫌いだったと言うのだから、何かしらの不純物が混ざっていた事は確かだ。
けれど、私は違う。
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