chapter 一日風俗嬢

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一人目サラリーマン 二人目サラリーマン 三人目フリーター 四人目大学生 五人目ボーイ 六人目お金持ちな 得体の知れない おじいさん 記憶にのこるのは おじいさん… お酒でハイになって 自慢話 お風呂で背中を流す 『孫によーにとる…』 独り言 遠い目 急に泣きだすおじいさん 静かに 静かに 『孫に会いたいな』 と言った。 切ないキモチ 『今だけは私の事 お孫さんだと思って くださいね』 と言ったら 『手出せなく なってしもーた』笑 くすくすと笑いあう。 結局おじいさんは 私に手を出さなかった。 高いお金払わせて 何もしないで ごめんなさいというと 『いい 満足した。 これからも通うでな でも抱き締めさせてくれんか?』 どうぞと笑った おじいさんは やさしく私を抱き締めた ふ~とおじいさん らしくない香水の香り ありがとう ありがとうと つぶやくおじいさん そして財布から お札を適当にぬきとり チップだと 渡してきた。 大が8枚もあった いただけませんと 突き返すと なにかしら事情があって この仕事をしているの だから 何かの足しにしなさいと 私の… ゆん専用バックに 押し込んで タクシーで 帰ってしまった。 おじいさん ありがとう 私はつぶいやいた。
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