ACT 9

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悟られないようにテントにグフを運んだ後、彼は離れた場所で光の翼を展開した。 (グフの酸素残量はまだ保つ。 クルシマ少尉がグフを拾ってくれるとして、 後は奴らの説得か…。) 最初の離脱で襲撃してきたパイロットにヴォアチュール・リュミエールを見せている。 敵のロックオンも既にアスラに向いていて問題は無い。 オミットしていなかった分身機構を作動させつつ飛来するビームライフルの弾をかわす。 「此方は日本軍アイギス隊だ!! 貴官らの救助に来た! クライン派に渡すこともしない!! 身の安全も保証する!!」 銃を虚空に放り、彼は回線を繋げる。 敵意がない事を示さないと説得が始められない。 アカデミーを卒業している為、そういった文句も簡単に出た。 しかしその言葉に従うかどうかは完全に別である。 (結局アイツ等の真似事かよ…!) 予測通りのビームを回避し、彼は素早く放っていたライフルを回収した。
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