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腰にマウントされたビームライフルと肩に装備されたフラッシュエッジを確認する。
クライン派と勘違いされて攻撃される可能性は否定できないのだ。
『あと150秒後にクルシマ少尉のレイダーがテントに到着します。
アスカ少尉は救助に向かって下さい。』
「…了解。」
『アスカさん!?』
輸送艦でオペレーターをやっている魅琴に連絡を入れる。
彼女だから気付いたのかもしれない。
彼の喋り方が昔に戻っていることに。
アイギス隊に入って暫く戦場から離れていたが、
そう簡単に昔の感覚が抜ける物ではない。
救助対象が罠を張っていることを彼は既に予測している。
それでいて単身罠にかかりに行くと言っているのだ。
(アスラの機動力で誤魔化せるか…?
150+60秒が勝負だな。
それまでに説得出来なかったら…。)
汗を拭いてヘルメットを被り直し、彼は目的地に向かった。
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