ACT 9

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残念ながら銃撃戦の最中にライフルで狙撃するといった芸等、彼には出来ない。 フリーダムなどに搭載されているマルチロックシステムも無い為 ライフルによる攻撃は最終手段である。 トリガーを引く時は正当防衛として救助対象を殺める時だ。 「話を聞けぇぇぇえっ!」 流れ弾がテントの方に行かないよう位置を取りながらビームが飛んでくる方に向かう。 救助対象からの通信は無い。 彼は吐き捨てると両肩のフラッシュエッジを抜刀、一方をターゲットに投擲した。 「うぅぉおおおっ!!」 直線的なフラッシュエッジが当たる筈もない事は彼か一番理解している。 故にそれはあくまで布石。 確かに局部狙撃は彼には出来ない。 だが曲芸地味だ変則的攻撃は寧ろ彼にとって最大の武器である。 フラッシュエッジに気を取られている隙にターゲットの背後に周り、 もう片方のフラッシュエッジがまるで暗殺者のようにターゲットのメインカメラを切り落とした。
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