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「「へぇ……」」
麗獅と蓮は冷ややかな笑みを浮かべる。
三人は背筋に寒い物を感じた。
「結局俺が一発殴られて終わったけどな」
ハハッと笑う暁の側に居る仲間二人の殺気が増す。
「僕達の総長を殴ったんですか……
そうですか……」
「良い度胸じゃん」
二人の気配が明らかに殺気染みている。
三人は確信した。
『鬼神』に挑むには自分達はまだまだ未熟だと。
『鬼神』の総長は殺気を放つ二人の鬼神を従えるほどの力を持っているが優し過ぎる。
それを補うために二人の鬼神が居る。
この三人での共同戦線なら確かに勝てる者はそう居ないだろう。
「二人共
俺のことは良いんだよ
殴られたのは俺が油断してたからだ
俺の失態だ
相手に責任はない」
「「……了解」」
二人は殺気を解く。
「流石『鬼神』……
そこらの不良とは比べ物にならんね
千
真向から殺っても負けとったかも知れん」
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