どなた様?

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「まぁ帰ってくれるのが一番有り難いんだが……」 「お前を倒すまでは絶対帰らん!!!」 「……だそうだし……」 千夜の言葉に暁はハァ……とため息をついた。 「だから外に捨てておけば良いでしょう」 「俺らは犬か猫かいな」 「そういう訳にも……」 悩む暁に麗獅はズイッと顔を近付ける。 「暁は甘すぎです!!! 誰でもかれでも優しくしていてはいけません!!! 良いですか! 人間という者は失敗を重ねて成長して行くものです!! 今回泊まる場所を予定していなかったのはこの方達の失敗!! こいいう時はほおっておくのが一番正しいんです!!!」 麗獅にお説教され返す言葉が見つからずう"っと唸る暁。 その時今まで黙っていた蓮がポンッと手を叩き口を開く。 「良いこと思い付いた!!」 全員が同時に蓮に目を向けた。 麗獅だけはうさん臭そうな目で。 「麗獅がどこの財閥の坊ちゃんか忘れてない?」
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