8132人が本棚に入れています
本棚に追加
/1177ページ
「まぁ帰ってくれるのが一番有り難いんだが……」
「お前を倒すまでは絶対帰らん!!!」
「……だそうだし……」
千夜の言葉に暁はハァ……とため息をついた。
「だから外に捨てておけば良いでしょう」
「俺らは犬か猫かいな」
「そういう訳にも……」
悩む暁に麗獅はズイッと顔を近付ける。
「暁は甘すぎです!!!
誰でもかれでも優しくしていてはいけません!!!
良いですか!
人間という者は失敗を重ねて成長して行くものです!!
今回泊まる場所を予定していなかったのはこの方達の失敗!!
こいいう時はほおっておくのが一番正しいんです!!!」
麗獅にお説教され返す言葉が見つからずう"っと唸る暁。
その時今まで黙っていた蓮がポンッと手を叩き口を開く。
「良いこと思い付いた!!」
全員が同時に蓮に目を向けた。
麗獅だけはうさん臭そうな目で。
「麗獅がどこの財閥の坊ちゃんか忘れてない?」
最初のコメントを投稿しよう!