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三人は
(ある……
必ず裏に何かある……っ!!)
と本能的に危険を察知していた。
麗獅は返事を聞く前におもむろにケータイを取り出しダイヤルを押した。
皆は何処にかけるんだ?と黙って麗獅を見守った。
麗獅はケータイを耳にあて相手がでるのを待つ。
『麗獅ー「五月蠅い耳障りです黙りなさい」
(第一声がそれ!?)
驚く三人だが慣れてしまっている鬼神の二人は全く動じない。
……それもちょっとどうかと思うが……。
『麗獅冷たい……』
「冷たくて結構
第一声でいきなり叫ぶなど非常識です」
罵倒するのは非常識じゃないんですか……?
とは聞けない皆。
恐らく非常識です。
『絶対零度~……』
「黙りなさい」
すねたような声音を聞いて見事に一刀両断する。
「用件がなければかけないのですから用件を聞きなさい」
『えぇー!?
親子の愛情深めるとかそんなのないの!?』「ありませんよ」
即答。
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