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会話の聞こえない周りの男達には、なんの「ありません」なのか分からない。
「そちらに実験体を三体連れて行きますので準備お願いします」
実験体!?
「蓮?
入っていませんよ
あぁ許可は取りました
はい、それでは失礼します」
麗獅はピッと通話を終了した。
『すみません、俺達に拒否権ないんですか?』
「ええ」
そろった三人に麗獅はニッコリ笑って答える。
「実験体って……
俺ら何されるんや……?」
翼が恐る恐る問い掛ける。
「大したことではありません
日中は清掃員として働いていただき
夜は多くの除霊師が『ごめんなさい、無理です、私には祓えません』と言って逃げ出したいわく付きの部屋に三人共泊まっていただきます
かなりタチの悪い悪霊だとは聞きましたが命はあると思いますよ?」
淡々と相変わらずの笑顔で言う麗獅。
『嫌だーーー!!!』
逃げだそうとする三人。
当然だ。
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