どなた様?

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そんな三人の襟首を麗獅はガッと掴む。 「逃がしません」 ニッコリと微笑むその笑顔は悪魔のものだ。 「れっ麗獅それはちょっと……」 止めようとする暁だったが蓮が横から元気良く手をあげる。 「なぁなぁ! 俺も行って良い!?」 「あの説明を聞いて行く気になるのか!?」 強者というか何も考えていない馬鹿というか いや 元々馬鹿だった。 「だって面白そうじゃん 暁も行かね?」 「は!?」 暁が返答に迷っていると麗獅がポンッと手を打った。 「どうせなら皆で肝試しをしませんか? 桜咲さん達も呼んで」 「は!? 刹那をそんな……」 危険な目に合わせられないと言おうとした暁だったが少し引っ掛かることがあった。 そしてあぁ……と一人で納得した。 「分かった 行こう」 「イエーイ! じゃっ連絡は俺がしとくねー」 飛び上がって喜んだ蓮は早速ケータイを取り出したのだった。
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