第一章

6/12
前へ
/12ページ
次へ
 その白は、本来主役であるはずの黒髪すら背景として扱って仕舞うほどの美しさを持つ。  この肌はまさしく……真珠。  そんな暴力的なまでの黒と白は、百五十センチ足らずのその背丈は、俺の好みにベストマッチしていた。  更に、俺としては完璧としか言いようがない体型。  胸は大きすぎず、引き締まっていると思われる腹部は、少し青味がかった制服をぶかぶかな状態にしている。  それがまた良い!  スカートの下から覗かれる足は細い。  しかし、美脚の象徴? と言う意味で良く使われるカモシカのよう、とでも言うのだろうか?  その脚からは強さすら感じられる。それはもう、美脚を超え神脚へと昇華している。  そんな脚に高校指定の黒いニーソックス。  似合うというより最早体の一部のようである。  さて、一番重要な部位。  顔。そう、顔だ。かぐや姫、大和撫子。そんなある種妖怪のような人間離れした、微生物ならぬ美生物のイメージを体現している。  それだけに信じられない。  完全だ! 完璧だ! 究極だ!!  小顔。しかし目、いや、瞳が大きい。なのに、全く違和感が無い。  いいや、違和感どころではない! その瞳は黒く、しかも澄み渡っている。  長時間見続けたら吸い込まれそうだ。  まさしくブラックホールアイだ。 一回目完了
/12ページ

最初のコメントを投稿しよう!

7人が本棚に入れています
本棚に追加