第一章

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 何? この状況。なんでこいつは俺に頭下げてんの?  何? そんなに俺のギャグが面白かったの?  妖怪のような化物じみた美しさと何かようかい? の妖怪をかけたギャグがそんなにウケたのかい?  ってか妖怪じみた美しさは俺言ってないから、このギャグ成立しねえ! しまった!  痛恨のミスだ!  ……つーか、視線が痛いんだけど。  周りの奴らがんみしてんだけど。  俺注目の的。みたいな? いや、俺じゃあないか。どっちかってーと俺達ってところかな?  ところでつきあうって何だっけ? ボケるか? ボケ倒すか?  OH! ドコニイキマショカ? とか?  いやそんなことしたら逝ってしまう。  ゴートゥヘブンして帰って来れなくなる。  何これ、答えなきゃ駄目系? 今すぐ答え出さなきゃいけないみたいな?  こんな公衆の面前で?  無理無理無理無理!  不可能だって!  わかるだろ? 空気読もう? 俺は熱烈視線でアイコンタクトをとろうとしている。  なのに超美少女は頭を上げようとしない。  なんでもいいから早よ上げろやあぁー!  どないせぇっちゅうねん! なんだよこれ! もう殺せよ!  楽にしてくれよー!  ゴートゥヘブンのがまだましだよ! 一回目完了
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