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「もう!いつからそんなキザなこと言うようになったのよ。」
そう私は言いながら、助手席に座った。そして拓也も車に乗った。
「どこ行きたい?」
「…どこでもいいわ。」
「なら、俺の家で…」
拓也はニヤニヤ笑いながら。
「バカ!昼間っからそんなあ。」
私は思わず顔を赤らめた。
「じょ冗談だよ。あそこに行くか?」
「あそこ!?」
拓也が連れてきた場所は、海辺の近くにある公園だった。
「どうして。久しぶりのデート場所が公園なわけ。」
二人はベンチに座っていた。
「覚えてないのか?学生のころ。よく。この公園に空き時間に一緒に来てたろ?」
あーたしかにそんなこともあったなあと私は思った。そして私は拓也に視線をむけた。拓也はすぐ近くにある海をじっと見ていた。
「まあいいけどね。久々のデートだし」
「真知。あのさあ。そろそろさあ。結婚考えてみないかあ?」
そう言いながら、拓也は私の手を優しく握った。
「拓也」
すると、拓也はポケットから小さな箱を取り出した。そして箱を開けた。中には指輪が。婚約指輪だった
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