君が遠くで僕を呼んだんだ、そうだ!

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俺はこの二人が一緒にいる所を見たくなかった。 俺は知っていた。 篠原さんが俺を本当に好きではない事を、 篠原さんが本当は誰が好きなのかを、 決して篠原さんには聞かないが、俺は何となく分かってしまった。 でも彼女と別れたくないし、認めたく無い。 だから俺は二人から目を反らしていた。 「最近、永井君なんだか素っ気ないね?」 残された柴原が篠原に聞いた。 「うん、何でだろう?」 首をかしげて、篠原が答えた。
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