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先程から、手の震えが止まらない事に気付いた。
「大丈夫…、大丈夫だから…」
そう自分に言い聞かせて、自分をなんとか落ち着かせようとした。
「もう、あれは終わった事なんだ…」
明日になれば悪夢は忘れる。
明日学校に行けば、また楽しい事がある。
悪夢を見る度、明日をただ待ちわびる事にしている。
いや、毎日毎日、ただ明日だけを待ちわびて生きている。
ようやく手の震えが止まり、また布団の中にくるまった。
気付けば、時計の針は4時を指していた。
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