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とりあえずまだ混乱する頭を落ち着かせるために家に帰ることに。
右には金の健也が、左には銀の健也が居て私は挟まれて歩いている状態です。
ソッコー両手に花どころか宝石で逆ハーレム状態です。
こいつら歩く宝石です。
だってね、さっきから通行人がめっちゃ見て来るんです。
前の健也もよく通行人に振り返られたりしてたけど、そんなの比じゃないです。
金と銀の髪のモデル級の双子(?)のイケメンが2人揃って歩けばそりゃあ目立つよね……
な、なんか緊張してきた……!
「みさとちゃん、身長何センチ?」
金が私の頭に手を置いて自分との差を測る。
「え、と……たしか春に計測した時は163cmくらいだったはず……」
「じゃあ23cmも離れてる!僕達186cmあるからね」
「たしかに……話す時首痛くなるかも」
笑って首を動かした。
すると金の健也は首筋を優しく指でなぞり耳元で囁く。
「じゃあ……今日マッサージしてあげるよ」
エ…………
エロぉおおい!何この子!
といっ……吐息が耳に!
今背筋に強い電撃が……!
ぐいっと体が動いたと思うと気がつけば銀の健也の後ろに居た。
「てっ、てめえが1番手出しそうじゃねえか!エロ野郎!」
「別にマッサージしてあげるって言っただけじゃないか」
……もしかして守ってくれた?
ぐるりとこっちに顔を向けた銀は顔を真っ赤にして言い訳をしている。
「別に、その……金の近くに居てほしいとかじゃねえからな!あ……えと……足下に石があった……じゃなくてぇー……っ!」
ツンデレ……!
ツンデレだ!
可愛い!すっごく可愛い!
それから家に帰るまでイケメン2人は私の取り合いをしていましたのです。
ええ、もちろん幸せでした。
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