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「あは!ごめんよく聞こえなかった!もう一度言ってくれる?」
健也はにっこり笑って低音イケメンヴォイスでもう一度先程の言葉を繰り返す。
「別れよう!」
聞き間違えじゃなかった……
まさか付き合って2ヶ月と13日で別れを切り出されるなんて思ってもみなかった。
「何で?私何か変なことした?」
「ううん、単に俺が飽きた!」
ほう、2ヶ月と13日で。
ほう、そうですか。
たった2ヶ月と13日で散々君に尽くしてきた私に飽きたと。
ほーう…………
腹の中で溶岩が生成出来るほどにどんどん怒りが込み上げて来ると同時に頭の中を流れる我が師の1人、井野木様のテーマソングが流れてきた。
「イケメンだと思って付け上がりやがってこのろくでなしが……」
握った拳が熱くなり震えているのがわかる。
「え、ちょ、みさと?」
おろおろする健也。
「てめぇなんざ3つ数えるまでもなくダァーにしてやらああああ!」
乙女心を粉々に破壊したお前の罪は海底より深い!
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