始まりは終わりから

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言ったはいいけど我が儘すぎる答えに絶対ハリセンが来ると思い防御体制をとる。     「………あり?」   ハリセン来ない?   「素直な答えしかと聞いた。 お前に金と銀両方授けよう。」     そう言った神は何か呪文のような言葉を呟いている。 すると水面から金と銀の光輝く玉が出てきた。   その玉が私の目の前に来て強い光を放って、目を開けた時には2人の男性が立っていた。   顔、背格好は前の彼氏と同じだけど目の色と髪形が違った。 金の彼氏の方は金髪で後ろで髪を結っていて右耳には金のピアス、瞳の色も金。  銀の彼氏の方は銀髪でアシメ、左耳に銀のピアスに銀の瞳。   ちなみに健也は茶髪で外ハネの薄茶色の瞳だったけど、もう健也なんてただのろくでなし野郎に頭の中で変換されている。     「イ……イケメンの極み!」   「あ、言っておくがこいつら2人は魔法で元の男を分裂させているから今、魂形成が不安定な状態だ。 大体明日から数えて13日間が魂を形成していられる期間だ。」     「な、なんかよく分からないけど要するに13日後にこの二人どちらかに決めろってことだよね……?」   「そういうことだ」     目の前の彼氏2人を見た。  金のほうは私の視線に気付いて笑顔を向けた。 どこか幼いその笑顔はどこぞの夜景より眩しく美しくて目が眩んだ。 銀のほうはちらちら私を見てくるけれど目が合うと視線を外して口を手で隠している。 少し赤らんだ頬に何とも言えない萌えが体中を駆け巡った。     やばい……!13日間で私キュン死するかも……!
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