記憶

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あの頃の私はまだ若くて、人を好きになる素晴らしさなんて分からなかった。 人を好きになるってどういうことなんだろうね?今ならその意味が、少しだけ分かる気がするよ。貴方が教えてくれたから。 貴方を忘れたことなんて一度もないよ。 今も夢に出てくるの。優しくて大好きだった笑顔が…今はもう隣にいない貴方が恋しくてたまらない。 何度も忘れようとしたんだよ? だけど お店に二人の思い出の曲が流れる度に貴方を思い出す。でも少しは成長したの。もう曲を聴くだけで涙を流さないようになったんだもの。えらいでしょ? これからも貴方は私の記憶から消える事はないでしょう。 でもいつか良い思い出だったと、笑える日が来ることを願うばかり。              ……私は、貴方以上に愛せる人が出来るんだろうか。
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