和也

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友達から紹介された年下の男の子。最初の頃のメールはどうでもいい文章だった。貴方を失って間もない私には他の男性なんてどうでもよかったの。ましてや、年下の男の子。恋愛対象にさえ入っていなかったのに…いつしかこの出逢いが私を変えてくれた。和也はリーダー性がある純粋な男の子。今まで知り合ったことのない人だったから最初は戸惑いもあった。私のような過去がある女性と知り合いになるなんて可哀想だとも思った。だけど、毎日のメールのやりとりに和也の嘘のない言葉が私の心に響く。これが恋になるなんて思わなかった。私はいつしかメールだけではもの足りず、電話するようになった。和也の声は何故か心地良くて、聞くたびにどきどきしたの。どんなにバイトで疲れた日だって、電話で和也の声を聞けば元気になれたんだよ。ねぇ、和也。和也もこの出逢いに運命を感じた?私は感じたんだよ。あの人を忘れることはなかったけど、和也の存在で私は変わったんだもの。恋愛ドラマみたいに電撃が走ったみたいな運命ではないけれど。
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