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それから2、3日したある日の朝。騒がしい物音によって起こされてしまった。小屋の隙間から外を覗いてみると黒い帽子に黒いサングラス、そして薄茶色のトレンチコートを着た人が数人見えた。どうやら捜索隊のようだが、これは俺を探しているのではなく子犬を探しているのだと思った。小屋に逃げたことにより逆に信憑性が増してしまったのだろう。これで俺の家は荒らされてもう帰れる場所がないと感じるとなんだか楽しくなってきた。俺はここからかならず逃げてやろうと心に決めた。
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