教皇の狗

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大陸がある。四季豊かな大陸・アステア。 かつて、神々に祝福されたこの大陸は大小様々な国によって秩序が保たれていた。 その中心が教皇庁である。 教皇は代々、前任者の指名により任命されている。 各国は互いに争いながらも教皇庁にだけは敬意を払っている。 だが、その秩序が崩れ始めた。 第二十二代教皇サレウス三世の頃より世界に疫病や天変地異が相次ぎ世界は混沌としていた。 この大陸は神から見放された。 それから百年の聖暦1247年、教皇庁は一つの結論に行き着いた。 自分達の信仰が神に届かないのは、悪魔に加担している者の存在がいるからだとこうして教皇庁は悪魔信仰者狩りを始めた。 世に言う魔女狩りである。 それから百余年、魔女狩りは本来の主旨を見失い始めた。
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