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「わぁ!できるじゃん!」
『見える?』
「うん」
『良かった』
「名前は?」
『え?僕?』
「雲じゃ呼びにくいもん」
『じゃあ、白いから白でいいよ』
「犬みたい。白って漢字はね、ハクとも読むんだよ。ねぇ、ハクじゃだめかな?」
『ハク‥か。いいよ』
「わかった!ハク」
『なに?』
「えへへ。呼んでみただけ」
『なんだよ』
「まぁまぁ、怒らないで」
『怒ってないよ。ねぇ、時間大丈夫?』
「あっ!もう帰らなきゃ。またね!」
『うん』
あの日から俺とハクの楽しい日々が始まった。
ハクと出会うまでは土日しか「遊んでくる」といって外にでたことはなかった。
でもハクと出会って平日も外に行くようになった。もちろん行く場所はアパートの裏。
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