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「何てコトしやがるんだ!ガキ共め!」
男は少年達に言い放つ。
「入国に相応しくない人物として、引っ張り出してやる!」
そう言い、男が青年を文字通りに引っ張りだそうと青年の背後に回った時だった。
「あ……」
青年は背後を見ながら呟き、
「あ、ちょ……!」
少女は焦って、
「な……」
男は顔面蒼白して絶句した。
「う……」
青年は面倒そうな表情で唸り、
「やば……」
少女もまた面倒そうな顔をし、
「うああぁぁぁぁ!」
男は恐怖していた。
男が、見てしまったからである。
「あちゃー……。見られちゃったよ、千兵」
「うー」
腰を抜かしてひどく驚き恐怖している男はこう言った。
「ななな何てこった!こ、こいつら……く、くっついてやがる!」
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