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あまりの物乞い達の多さに固まる千兵とリリィ。
するとすぐ近くにいた、フードを深く被った一人の背が低い物乞いが千兵達の存在に気づいた。
「やば!バレないように隠れとこ!千兵ヨロシクね!」
そう言うとリリィは素早く千兵の中へ隠れた。
物乞いはフラフラと千兵達の元へ近づいて来た。
「…………」
そんな物乞いを千兵は黒い瞳でキッと睨んだ。
その右手を、左腰に提げた段平の柄に当てて……
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