《山ちゃん》

6/7
前へ
/47ページ
次へ
302号室! 『ふー子!開けて!』 ドンドンドン!ピンポンピンポンピンポン! 『はぁ~い』 カチャ。 『んもぉ~。山ちゃんせっかちだょう~。』 私はぷくーっと頬を膨らませて出て来たふー子の腕を、すかさず捕まえて引っ張る。 『ふー子!早く!帰るよ!』 『え?何で?何で?』 『いいから早く!』 焦りの余り乱暴に引きずり出そうとする。もうすぐ6時、住人が帰ってくるかもしれない!! 『山ちゃん、痛いょぅ~!ふー子は鍋するから帰らないしぃー!』
/47ページ

最初のコメントを投稿しよう!

708人が本棚に入れています
本棚に追加