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僕・秀一と、英治とリカの3人は、大学時代の友人だった。
はじめは、内気だったリカと僕が少し話すくらいだった。しかし英治が現れて、事態は一変した。
英治はとにかくじっとしていない男だった。僕とリカを絶えず外に連れ出し、いろいろなことを教えてくれた。ボートとか、キャンプとか、ヴァイオリンとか、映画とか。
時間をいかに有意義に使えるかを僕らは知った。
英治はなんでもできる男だった。でもやはり、英治が一番輝くのは、波に乗っているときだった。
慣れない僕らは、疲れるとよく浜辺に座り、英治が波とたわむれるのを眺めた。
僕は3人でいる時間が楽しくてしょうがなかった。リカに対する淡い恋心を持ち始めていたものの、3人の時間を失いたくないという気持ちが先に立った。
ずっとこのままいられたら。
そう、思っていた。
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