出会い

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試合はこのまま天童のペース。俺の強打はすべて返してくる。ラリーになったらミスるのは俺。太刀打ち出来ねえ。 火野 「くそ…」 1セット目は3-11で敗れた。2セット目、もうがむしゃらでやるしかねえ。攻めオンリーだ。すると意外に競り合いになり5-5となった。 桑野 「おお火野と天童が同点だぜ」 東條 「火野やるなあ」 森 「それだけじゃないよ。誰も天童からノータッチ決めれないのに、火野はノータッチを2回ほど決めてるよ」 武藤 「あいつは守りを捨てたらなんか強くなるな」 試合はそのまま平行線、9-9となる。 天童 (なるほど、今までのやつとは何か違うな。素質を感じる) 俺はとにかく攻め攻めで2セット目を取ることができた。 東條 「おいおい1-1だぜ。こらはもしかするともしかするぜ」 須加 (ほう、おもしろい試合だな) 3セット目、また天童から点数が取れなくなった。疲れで反応が鈍ってきたみたいだ。そして2-10 天童 「とどめ」 天童はしゃがみ込みサーブを打ってきた。一か八かで強打で打ち返すが、台に触れずミス。2-11で敗れた。試合結果は1-2。 火野 「つえーなお前」 天童 「なかなかおもしろっかたよ。またやろう」 火野 「お、おお。」 俺は天童と握手した。この時の天童はほほ笑んでいた。どうやら無表情は試合中だけのようだ。 須加 「全試合終わったな。んじゃあ結果発表といこうか」 いよいよキャプテン、副キャプテンが決まる。
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